AMT一級建築士事務所

CASE|構造スリット・大規模修繕中の迅速判断

構造スリット不具合への対応事例

大規模修繕中に不具合が確認された際、
足場がある期間中に迅速に確認し、調査・補修方針の整理につなげた事例です。

構造スリット調査について現場で関係者に説明する様子

大規模修繕工事中に、施工会社から構造スリットに関する不具合の可能性を指摘されたマンションでの対応事例です。

構造スリットは、完成後には見えにくくなるため、通常時に確認することは容易ではありません。 一方で、大規模修繕により足場が設置されている期間は、広範囲の調査が可能となり、通常では確認が難しい箇所まで確認できる貴重な機会となり,スピード解決が見込めます。

本件では、大規模修繕工事中の足場がある時期を逃さず迅速に対応したことで、全体調査、ゼネコン・ディベロッパーとの協議、補修方針の整理から実際の補修工事までを、一連の流れとして短期間で進めることができました。

掲載について

本事例は、管理組合・関係者への配慮および守秘義務の観点から、 建物名や個別の詳細を伏せ、内容を一般化して掲載しています。

相談のきっかけ

大規模修繕工事の進行中に、施工会社から構造スリットに関する不具合の可能性が管理組合に伝えられました。

管理組合としては、 それがどの程度重要な問題なのか、 追加調査が必要なのか、 工事中に確認すべきなのか、 判断が難しい状況でした。

当初の主な論点

  • 構造スリットの不具合がどの範囲に及ぶ可能性があるか
  • 大規模修繕で足場が設置されている間に解決するのだろうか
  • 調査を行う場合、どこまで確認する必要があるか
  • 補修方針をどのように整理すべきか
  • 管理組合として、どのタイミングで判断すべきか

大規模修繕等で足場がある時期の重要性

構造スリットの確認は、外壁や専有部ベランダなど、高所部分かつプライベートエリアを含む場合があります。

構造スリットは完成後には見えにくくなるため、通常時に確認できる範囲には限界があります。 一方、大規模修繕中で足場が設置されている期間は、関係者が比較的集まりやすく、住民の関心も通常よりも高く、通常では確認が難しい箇所まで広範囲に調査・確認ができる重要な機会となります。

足場解体後に改めて調査を行う場合、確認できる範囲が限定されるだけでなく、 再度足場を設置する必要が生じるなど、調査費用や工程への影響が大きくなることが想定されます。

大規模修繕中に構造スリット不具合の可能性が示唆された場合、
「今、確認・調査すべきか」を早期に整理することが重要です。

AMTが行った支援

本件では、大規模修繕を担当していた事業者から、 構造スリットに不具合がある可能性が示唆されました。

その後、管理組合側の担当者がインターネットでAMTを見つけて相談。 AMTでは、現場状況や説明内容、構造スリットの性質、大規模修繕中であることを踏まえ、 管理組合として整理すべき論点を整理し、調査から補修完了まで伴走支援を行いました。

現場確認と論点整理

足場がある期間中に現場を確認し、既に確認できている不具合、追加調査が必要な箇所、 優先的に確認すべき範囲を整理しました。

調査の実施と状況整理

数か所の調査を実施し、構造スリットに補修が必要であること、 また補修可能な状態であることを整理・説明しました。

補修方針の整理と早期対応支援

足場がある期間中に補修工事まで進めることで、 追加足場によるコスト増加や長期化を避けられることを説明し、 関係者間の調整から補修完了まで支援しました。

結果

迅速に対応したことで、足場が設置されている大規模修繕期間中に、 調査・補修方針の整理・実際の補修工事まで進めることができました。

その結果、追加で大掛かりな足場を設置することなく、 短期間で問題解決につなげることができ、 管理組合側のストレスや追加コストも抑えることができました。

本件で得られた効果

  • 足場がある期間中に広範囲の確認ができた
  • 追加足場設置によるコスト増加を回避できた
  • 調査・補修・関係者調整を短期間で進めることができた
  • 関係事業者が現場に関与している時期に整理・協議できた
  • 管理組合として次の判断に進みやすくなった

この事例から分かること

構造スリットの問題は、大規模修繕をきっかけに発見されることがあります。 大規模修繕期間中は、施工会社、管理会社、ディベロッパーなど、 関係者が現場に集まりやすく、住民の関心も高い時期です。

そのため、この時期に現場を確認しながら、 修繕箇所・修繕方法・工程を整理できることが、 早期解決につながるケースがあります。

また、このタイミングで適切な判断ができるかどうかによって、 将来的な追加調査費用や補修計画、管理組合の負担にも大きな影響が生じます。

個別判断には確認が必要です

同じように構造スリットの不具合が疑われる場合でも、 建物の構造、施工状況、修繕計画、足場条件によって対応方針は異なります。 実際の判断には、個別の確認が必要です。

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大規模修繕中の不具合は、早期整理・対応が重要です

構造スリット、漏水、施工不良など、 工事中に不具合の可能性が見つかった場合は、 足場がある期間中に確認できることが増えます。