構造スリット問題や修繕判断に不安を感じていても、 「本当に問題なのか」 「どこから確認すべきか」 「専門家に相談する段階なのか」 が分からないまま時間が経過してしまうことがあります。
構造スリット初期診断は、 そうした初期段階で、現在の資料や状況を整理し、 建築的な論点がどこにあるのかを確認するサービスです。
初期診断とは
初期診断は、いきなり大規模な調査や補修工事に進むのではなく、 まず現在分かっている情報を整理し、 次に何を確認すべきかを明確にするための入口サービスです。
図面、修繕記録、写真、管理会社や施工会社からの説明資料などを確認したうえで、 廊下にて穿孔による現地診断を行い、状態を判定します。
初期診断の目的
- 構造スリットに関する不安や疑問を整理する
- 図面・資料・現地状況の整合性を確認する
- 問題の可能性があるか、追加確認が必要かを整理する
- 理事会・修繕委員会で共有できる判断材料を整える
- 次の調査・補修・関係者協議に進むべきかを判断しやすくする
初期診断の対象となる物件
構造スリットの初期診断は、次の条件にあてはまるマンションを主な対象としています。 わかる範囲でご確認ください。
適用条件の確認
- 対象物は、マンションである
- 鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コンクリート造である
(※鉄骨造、壁式コンクリート造は適用外です) - 1998年以降に建てられた物件である
- 竣工から20年以内である
- 構造スリットが採用されている
(※構造図・軸組図・特記仕様等でご確認ください)
構造スリットは、1998年以降に建てられた鉄筋コンクリート造マンションで広く採用されています。 そのため、1998年以降の物件であれば、構造スリットが設けられている可能性が高く、初期診断の対象となります。
また、竣工から20年以内であることも重要です。 20年以内に不具合を発見し、施工業者がそれを認めれば修理してもらえる可能性がありますが、 この期間を過ぎてしまうと、万が一瑕疵(欠陥)物件であったとしても、補償を受けることが難しくなります。 そのため、早めの初期診断をおすすめしています。
品確法(10年の時効)にご注意ください
構造スリットの瑕疵(欠陥)を考えるうえで重要なのが「品確法」です。 品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)は平成12年4月に施行され、 新築住宅の基本構造部分について、引渡しから10年間の瑕疵担保責任が定められています。
管理組合の関心は竣工後13年前後の「第1回目大規模修繕工事」に向きがちですが、 その前に、ぜひとも引渡しから10年以内に構造スリット瑕疵(欠陥)を検討し、 専門家による初期診断を実施されることをご提案いたします。
専門家による初期診断(診断方法・期間・費用)
診断の概要
- 診断方法:廊下にて構造図をもとに、スリット設置個所のシール目地にドリルで穿孔し、状態を判定します。
- 診断期間:2日間
- 診断費用:33万円(税込/本体30万円)※結果報告書代を含みます。
※ただし関東1都3県(東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県)以外は、交通費を実費にてご負担いただきます。
このような方にお勧めです
- 構造スリットに問題があるのではないかと感じている
- 大規模修繕前後に構造スリットの不具合の疑いが出てきた
- 施工会社や管理会社から説明を受けたが、内容を判断できない
- 理事会・修繕委員会で判断できる材料が不足している
- 足場があるうちに確認すべきか迷っている
- 専門家に相談したいが、どこから始めればよいか分からない
初期診断で確認すること
資料確認
構造図、意匠図、修繕記録、見積書、説明資料などを確認し、 構造スリットに関する論点を整理します。
状況整理
ひび割れ、漏水、補修跡、大規模修繕中の指摘事項など、 現在分かっている状況を整理します。
現地診断(穿孔調査)
廊下にて構造図をもとに、スリット設置個所のシール目地にドリルで穿孔し、 状態を判定します。
お申込みの流れ
1. お申込みフォーム
お申込みフォームより、必要事項を記入してお申し込みください。
2. 弊社代表よりご連絡
弊社代表よりご連絡し、現在の状況等をお伺いいたします。
3. 現場ご訪問の日時決定
現場ご訪問の日時を決めます。診断を受ける前に、一度は現場を確認させていただいております。(無料)
4. 理事会・修繕委員会との面談
理事会や修繕委員会の皆様と面談し、心配な症状と構造スリットの関係、今後の展開等をご説明いたします。
5. 診断日程の決定
管理組合としての合意が取れましたら、日時を調整し、診断の日程を決めます。
6. 初期診断の実施
初期診断の日は、廊下にて調査させていただきます。
7. 結果のご説明
診断結果とご説明の日を別途設け、報告書付きでご説明させていただきます。
ご注意
初期診断は、資料確認と廊下での穿孔による現地診断を中心とした初期段階のサービスです。 全数調査、その他の非破壊検査、法的判断、補修工事の設計・施工管理は別途対応となります。
診断でできること・できないこと
できること
- 提出資料をもとにした建築的な論点整理
- 構造スリットに関する設計・施工上の確認
- 廊下での穿孔による現地診断(状態判定)
- 追加調査が必要かどうかの整理
- 理事会・修繕委員会で共有しやすい判断材料の整理
- 次のステップのご案内
できないこと・初期診断の範囲外
- 全数調査などの本格的な詳細調査
- 法的な瑕疵認定や責任判断
- 訴訟対応そのもの
- 補修工事の設計・施工管理
- 調査結果や補修効果の保証
大規模修繕中の場合は早めの確認が重要です
大規模修繕中に構造スリットの不具合が疑われた場合、 足場がある期間中に確認できることがあります。
足場が解体された後では、同じ範囲を確認するために追加費用や日程調整が必要になることがあります。 そのため、工事中に疑問が出た場合は、早めに論点を整理することが重要です。
お申し込み・お問い合わせ
まずはお問い合わせフォームより、現在の状況を分かる範囲でお知らせください。 「まだはっきりしない」 「どこから話せばよいか分からない」 という段階でも構いません。